新しいスマホは基本的にユーザーのニーズに合わせて、さまざまな改良が行われています。
防水になったり、ディスプレイが大きくなったり。
新機能も気になりますが、選ぶ際に気をつけたいのがスマホのスペック。
特に心臓部ともいえるCPUは、さまざまな操作における快適さにつながるものなので確認しておきましょう。
CPUはデジタルガジェットの脳
CPU(Central Processing Unit)とはコンピュータの制御や演算、情報転送をつかさどるもので、中央処理装置とも呼ばれています。
CPUの性能は、パソコンができることや処理の速さに影響します。
もちろん、日々、CPUも新製品が開発されており、処理速度や省電力性能の強化が図られています。
最新パソコンの多くが最新のCPUを搭載し、スペックを向上させています。
もちろん手の平に収まるパソコンであるスマートフォンにも、同じくニューモデルには新たなCPUが搭載され、より快適な操作を実現しています。
そんなスマホ用CPUの代表的な製品がQualcomm(クアルコム)のSnapdragon(スナップドラゴン)シリーズです。
スマホのほとんどがSnapdragonシリーズを搭載している
Qualcomm(クアルコム)は、アメリカにあるスマホなどのプロセッサーや通信技術のを設計、開発する企業です。
Snapdragon(スナップドラゴン)は同社が提供するモバイル端末用のプロセッサーです。
一部のメーカーにはプロセッサーを自社で開発するところもありますが、多くのデバイスメーカーはQualcommのSnapdragonシリーズを採用し、数多くのスマホやタブレットに搭載しています。
Snapdragonシリーズは型番が大きいほど高性能で、現在はSnapdragon 800シリーズがハイエンドとなり、一部高級スマホに搭載しています。
スマホの快適さはCPUだけでは決まらない
これまで触れてきたとおり、スマホを購入する際「どんなCPUを搭載しているのか?」「そのCPUは何なのか?」をチェックすることは、より高性能なモデルを探すためには大切なポイントです。
しかしCPUが高いからといって、そのスマホが自分にとって最適な端末かどうかの判断は別のものとなります。
アプリをインストールするだけで、さまざまなことがスマホでできるようになりますが、通話やメールやメッセージのやりとり、そしてwebブラウジングなどの基本的な操作以外は使い方は人それぞれ。
ゲームをする人もいれば、カーナビとして使う人、写真や動画の撮影や編集を行うなど、種類が違う作業をスマホ1台で行っている人も多いのではないでしょうか。
大切だけどCPUの名前は知らなくてもいい!?
もちろんCPUが高性能なものであれば、いずれも快適に操作できますが、スマホのサイズやカメラの性能なども重要。
また最近では古いモデルも併売させるようになっていますが、iPhoneの場合、そもそも現行の機種しか販売されていないことが多いため、CPUなどの違いで購入モデルを選ぶことができません。
また、Androidスマホであっても、同様に古いモデルは新モデルが登場した後、ラインナップから消えることが多いもの。
同時期に発売された際、発売された他社製のスマホを比べる際には有効ですが、スマホの場合、CPUが選択のポイントになるケースはほぼありません。
ということで、スマホによってはメーカーが公表するスペックにCPUの「○GHz」というクロック数が記されていても、「Snapdragon○○○」というCPU名が書いていない場合もあります。
パソコンの場合、同じモデルでもCPUが違うモデルが併売されており、最適な一台を選ぶ時にその性能を知ることはとても重要ですが、スマホの場合、現実的に選択の余地がほとんどありません。
そのためスペックに名前が掲載されていないのです。
ということで、スマホを選ぶ際CPUはあまり考慮しなくてよいものですが、それでも何が搭載されているか知っていると、以前使っていたモデルと比べてどれだけ処理が速くなっているのかを把握することができます。
日々、常に触るスマートフォン。
その性能がどれくらいなのか、知っておくのもよいかもしれません。