iPhoneの動作は、キャッシュクリアで復活が可能!?

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キャッシュはデータの読み込みを高速化する技術のひとつです。

通常ではその都度サーバやHDDなどから読み出すデータをメモリ上に残し、次回データを読み出す際のスピードをアップさせるものです。

このキャッシュもたまにクリアしないと不具合が起こることも。

今回はこのキャッシュについてご説明します。

キャッシュって、何?

パソコンは、必要に応じてHDDやインターネットからデータを読み込み、それを処理します。

キャッシュは、このデータの読み込みを高速化する技術として古くからあるものです。

キャッシュは以前読み出したデータをメモリ上に保存しておき、次回同じデータが必要になった時に、HDDやインターネットからではなくメモリ上からデータを取り出すものです。

このようにメモリ上からデータを読み出すと、HDDやインターネットからデータを取ってくるよりも非常に短い時間でデータを得ることができます。

つまり、処理全体のスピードが上がるわけです。

この仕組みは、“小さなコンピュータ”であるスマホでも使われています。

特にインターネットから情報を得て表示するWebブラウザでは頻繁に活用されます。

iPhoneの標準ブラウザであるSafariでも使われており、遅いWiFi環境でもスムーズなWeb表示を可能にするなど、ユーザーの知らないところで大いに役立っています。

キャッシュのクリアが必要な理由

データの読み込みを高速化するキャッシュですが実は良いことばかりではありません。

キャッシュは一定量がメモリ上に溜まると、古い順に削除されるようになっています。

またメモリ上の情報よりも新しい情報がインターネット上にある場合は、上書き更新されるようになっています。

このような仕組みがないと、インターネット上から新しい情報が得られなくなるからです。

しかしこのような処理は、常に完全に行われるとは限りません。

何らかの理由によって古いキャッシュがいつまでも使われたり、大量に溜まった古い情報と新しい情報を比較するためにCPUパワーが使われるというネガティブな面も持ち合わせているのがキャッシュなのです。

キャッシュをクリアする必要があるのはこのためです。

キャッシュ関係の不具合は、iPhoneのパフォーマンスを大きく低下させます。

たとえばアプリのアイコンをタップしてもアプリが起動しなかったり、起動に時間がかかるような場合は、キャッシュが大量のメモリを消費している可能性があります。

このような不具合は、キャッシュをクリアすることで直るのが普通です。

キャッシュクリアの方法(サファリ編)

iPhoneのキャッシュはいろいろなアプリが個別に作る場合があります。

そのためクリア(削除)の方法はアプリによって異なります。

ここでは、標準のWebブラウザであるSafariでキャッシュをクリアする方法をご紹介しましょう。

・設定からSafariを選択

Safariのキャッシュ削除は、Safariの中からではなくiPhoneの「設定」アイコンから行います。

ホーム画面の設定をタップして画面を下にスクロールすると、「Safari」という項目があります。

これをタップして、画面の下の方にある「履歴とWebサイトデータを消去」を選びます。

表示される確認メッセージで「履歴とデータを消去」を選ぶとキャッシュがクリアされます。

アプリを使ったクリア方法

iPhoneでのキャッシュクリアは、それ用のアプリも用意されています。

これを使ってキャッシュをクリアすることも可能です。

たとえば「もっさり解消 for iPhone」というアプリがあります。

このアプリでは、起動して画面をタップするだけでメモリ上から不要なファイルを削除し、iPhoneの動作を軽快にしてくれます。

この手のアプリには他にもいろいろなものがあります。

App Storeで「キャッシュ クリア」などのキーワードで検索するといくつかのアプリが表示されるので試してみると良いでしょう。

また、他の用途に作られたアプリでありながら、キャッシュのクリア機能を備えたアプリもあります。

たとえば、iPhoneの充電状態を表示する「バッテリーマニア」というアプリには、「最適化」というボタンがあります。

これをタップすると、メモリの使用状況がグラフで表示され「最適化 GO」という表示をタップすると不要なファイルを削除して、iPhoneの動作を快適にしてくれます。

Twitterでは、アプリごと削除して再インストール

iPhoneでも、Twitterやfacebookを利用している人は大勢います。

これらのSNSアプリは、1日に何度も起動し内容を確認するのが普通です。

そのため、他のアプリに比べてキャッシュが溜まりやすく、iPhoneのメモリを圧迫する傾向が強いとされています。

もしTwitterやfacebookのヘビーユーザーなら、これらが作るキャッシュファイルを定期的に削除した方が良いかも知れません。

これらのアプリでは、iPhoneからアプリそのものを削除すると、関連のキャッシュも削除されるようになっています。

そのため一旦アプリごと削除して再インストールすると、新しい環境でTwitterやfacebookを利用できるようになります。

これらのアプリは、すべてのやり取りがサーバ上に保管されています。

そのため、iPhone上でアプリを削除してもこれまでのやり取りは一切削除されません。

アプリを再インストールしたら、IDとパスワードで認証を行えば、アプリを削除する直前の状態からサービスが再開できます。

 

キャッシュは、本来はパソコンやスマホなどの動作をスピーディにしてくれるものです。

しかしそのデータがメモリ上に溜まり過ぎると、他のアプリが利用できるメモリを圧迫し、逆に動作を遅くすることになります。

キャッシュの削除は、このように無駄に消費されているメモリを本来の用途に開放するものです。

削除には専用のアプリを使うのが簡単ですが、Twitterやfacebookなどのアプリを削除する方法も有効です。

メモリの圧迫は、iPhoneの動作を遅くすると同時に、フリーズの原因にもなります。

常に快適にiPhoneを使えるよう、キャッシュの管理に気を配ることをおすすめします。

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