カチャカチャとした打音が特徴のメカニカルキーボード。
タイプの感覚が明確なので、大量のキーを打つプログラマーや文筆家に愛好者が多いことが知られています。
このメカニカルキーボード、使われるスイッチによって違いがあるのをご存知でしょうか?
今回は奥が深いメカニカルキーボードの世界にご案内します。
独立したスイッチの集合体であるメカニカルキーボード
現代のパソコンにはさまざまなタイプのキーボードが使われています。
メカニカルキーボードは、その中でも古くからあるタイプ。
キーボードのキー1つひとつに独立した機械的スイッチが使われているキーボードを指します。
他のタイプのキーボードでは、キーの入力機構にゴム製のシートを用いるのが一般的で、キーの入力感覚が曖昧になりがちです。
この点、メカニカルキーボードは物理的に板バネを動かしますから確かなタイピング感覚が得られます。
弱点としては、多くの物理的スイッチを搭載するため価格が高くなりがちな点。
ただ、スイッチを1個単位で交換できますから、気に入ったキーボードは修理しつつ長く使えるという利点はあります。
赤、茶、青、黒の順にキーが重くなる微妙な設定
メカニカルキーボードは、構造上キーの打刻時にカチャカチャという独特の音を発します。
この音が好きでメカニカルタイプを選ぶ人がいるほどですが、実はこの音、使うスイッチによって微妙に違うのをご存知でしょうか?
メカニカルキーボードに使われるスイッチには、軸色の違いで赤、茶、青、黒と4つの種類があり、それぞれにキーの重さやクリック感が異なります。
これらのスイッチは、軸色の違いによって「茶軸」や「青軸」などと呼ばれます。
キーの重さは赤軸が最も軽く、黒に向かって重くなります。
音の違いはタイピング次第ですが、なぜか青軸をうるさく感じる人が多いので要注意です。
ビギナーにも使いやすいのは、茶軸と青軸。両者の違いは好みの差
4種類の異なるスイッチを一気に試す機会はキーボード専門店などでしかありませんが、多くの場合、人気は茶軸か青軸に集まるようです。
赤軸や黒軸にはタイプ時のクリック感がないので、それが影響しているのかも知れません。
ちなみに、各社で採用されているメカニカルキーボードのスイッチは、ドイツのZF Electronics社(旧Cherry社)が製造するMXシリーズが一般的です。
面白いのは、使われるスイッチが同じでもキーボードとして製品になると、かなりの違いがあること。キーボードはパソコンと人間の数少ない接点のひとつなので、長時間の作業を行うなら、やはり現物に触れてチェックするのが確実なようです。
パソコンのセットを買うと必ず付属するキーボード。
安いものなら1000円以下で買える昨今ですが、その中にあっても高価なメカニカルキーボードの人気は今なお健在です。
その大きな理由には、メカニカルキーボードを使うことによって得られる気持ちの良さが考えられます。
メカニカルキーボードを使って得られる独特の感触と音は、他のキーボードにはないものです。
まだメカニカルキーボードの経験がないなら、機会を見つけて体験してみてください。
赤軸から黒軸までを試せれば、きっとお気に入りの製品が見つかるはず。
使って気持ちが良いキーボードを使えば、仕事の効率がぐんと高まる、かも。
- メカニカルキーボード パームレスト付属 日本語109Key「青軸」採用
- ZF Electronics社(旧Cherry社)製メカニカルキースイッチ「青軸」を採用しました。 マルチメディアキー機能搭載、Nキーロールオーバー対応。 打鍵保証回数50,000,000回。