フルハイビジョンの4倍の密度で表示ができる4Kモニタが、PCの分野でも一般化しつつあります。
しかし、4Kモニタはまだまだ高価。
そこで注目されているのが、1台のPCに複数のディスプレイを接続して使う、デュアルディスプレイやデュアルモニターという使い方です。
複数画面を使う利点をチェックしましょう。
追加したモニタの分だけ、作業領域を拡張可能
複数の画面を同時に開くのが、今のPCの使い方。
ブラウザやメールソフトの他にワープロと表計算ソフトを同時起動するくらいは、誰もがやっていることでしょう。
こんなときに気になるのが画面の広さ。複数ソフトを起動すると、どうしても各画面が重なります。
見たい画面がすぐに見つからないと、作業効率が落ちてストレスも溜まります。
1920×1080ドット表示が一般化しているPCですが、最近のWebページには横に広いデザインが増えています。
横幅1920ドットでは、2つのWebページを重なりなく表示することが難しい状況もあります。
こんなときに試したいのが、モニタの追加によるデュアルモニター環境です。
必要に応じて使い分ける“省エネ運用”もOK
複数のディスプレイを使うデュアルディスプレイは、確かに省エネ面では考える余地がある利用形態です。
しかし、これは運用面の工夫で改善が可能です。
具体的には、普段は1台のディスプレイだけを使い、広い横幅表示が必要になったときにだけ追加のディスプレイの電源を入れれば良いわけです。
ディスプレイが起動中か否かはOSが自動的に判断しますから、面倒な設定などは必要ありません。
最近は30インチを超える大型の高解像度ディスプレイが発表されています。
しかし、実際にこれらに対面すると、ちょっとした圧迫感を覚えます。
しかし、必要に応じて1面と2面を選べるデュアルディスプレイなら、そのようなことはありません。
大型の4Kディスプレイに注目が集まる昨今ですが、デュアルディスプレイには、使ってみて初めて分かる長所があります。
特に、モニターアームを導入して設置の自由度を上げたデュアルディスプレイでは、かなり快適な作業環境が実現できます。
高解像度のあまり文字表示が小さくなる傾向がある4Kディスプレイよりも、場合によっては快適かも!
コスト面や運用面でのメリットも多いので、4Kに移行する前に一考してみては?