パソコンの部品として重要な役割りを担う電源ユニット。
その電源に付けられる「80PLUS」マークは、電気の変換効率が高いレベルにあることを示すものです。
つまり、“性能が良い電源である”ということ。
では、電源の性能が良いと何が良いのか?
実は、電源の性能が高いといろいろ良いことがあるのです。
変換効率80%以上を証明する「80PLUS」認証
一般的なデスクトップPCは、コンセントから電源を得ています。
しかし、内部のパーツは100vをそのまま使うわけではありません。
PCの内部で使われるのは、5vや12vの直流電流です。
電源ユニットは、コンセントから得た100vの交流を直流に変換し、さらに5vや12vにする仕事を担っています。
この変換作業では、効率が非常に重要です。
昔の電源ユニットは効率が70%程度と低く、残り30%は熱になっていました。
このように捨てられる熱が多いと、冷却ファンを高速回転させるので煩くなります。
また、電力を浪費するので省エネにも反します。
変換効率が良い80PLUS電源は、これらのムダが少ないエコな電源なのです。
80PLUSの中に存在する、6つのグレード
実は「80PLUS」の中には、変換効率に応じたランクが存在します。
効率の高い順にTITANIUM、PLATINUM、GOLD、SILVER、BRONZE、STANDARDが設定されています。
たとえばGOLDグレードでは、50%の負荷の時に90%、その他では87%の厳しい効率が求められています。
当然ではありますが、効率の良い電源は高価です。しかし、電力を無駄にしないので、電気代は安くなるとの試算があります。
もはや、80PLUS以外の電源を選ぶ理由はありませんが、80PLUS認証の中でどのグレードを選ぶかは悩ましい問題です。
各グレードの効率差は数%ですが、価格差は数%以上の場合があります。
長い期間使う電源ユニット。高価でも良い物がお得?
自作PCのマニアにとって、電源ユニットはこれまであまり注目されない存在でした。
しかし、ビデオカードの処理能力が高まるにつれて電源への要求が厳しくなっている最近では、高品質の電源ユニットはマストアイテムとなりつつあります。
変換効率の高い電源ユニットなら、変換ロスで発生する熱が少なく、エコな環境が作れます。
また、3年5年と使ううちには電気代にも差が出てきます。
さらに、多くの製品には3年程度の保証も付いています。
問題は80PLUSの中でどのグレードを選ぶかですが、80PLUSの製品ならSTANDARDやBRONZEランクでもまったく問題はないでしょう。
省エネへの関心が高まるにつれ、注目される機会が増えたパソコンの電源ユニット。
選択の基準は、80PLUSの認証があるか否かです。
特に80PLUSの上位グレードでは、出力や耐久性の面でも安定した実力を発揮することが知られています。
電源を新しくする機会には、80PLUSの上位グレード製品をチェックしてみては如何でしょう?
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