フルHD画質が一般的になった、最近のドライブレコーダー。
高画質の動画はデータ量が多いので、多くは一定期間後に上書きされるのが普通です。
しかし、事故瞬間の動画が上書きされるのは絶対にNG。
では、ドライブレコーダーでは事故と通常時の違いをどう認識するか?
そこに使われる「Gセンサー」をご紹介します。
急激な加速度の変化から事故を認識
Gセンサーは、「加速度センサー」とも呼ばれています。
現在では非常に小さなチップにモジュール化されており、多くのスマホやゲーム機などに内蔵されています。
このセンサーが入っていると、物体がどのような動きをしたかを認識できます。また、与えられた衝撃の大きさや方向などが計測できるようになります。
多くのドラレコでは、このGセンサーによって事故やアクシデントを認識します。
急ブレーキや衝突を伴う事故では、必ず車体に衝撃を受けます。
Gセンサーを内蔵したドラレコでは、この衝撃を検出し、その瞬間を含む前後の記録を上書きからガードします。
これによって、その後に車両を移動しても関連データが守られるわけです。
感度レベルの調整で、より詳細な動作レベルが実現可能
Gセンサー付きのドライブレコーダーは、自車に衝撃が加えられた時には記録を保護します。
しかし、目前で起こった他車同士の事故の場合は記録を保護できません。自車に衝撃がないからです。
このような事故で動画をガードするため、多くのドラレコには動画を上書きから保護するためのボタンが用意されています。
もしボタンの存在や操作法が分からないのであれば、手でドラレコ本体に衝撃を与えるという方法も有効ですから覚えておくと良いでしょう。
一部のドラレコでは、Gセンサーの感度を調整できる機種もあります。
どの程度の衝撃でファイルを保護するかを事前に知っておけば突然の事故を目撃しても慌てずに対処できそうです。
車内録音のON/OFFもGセンサーで制御
多くのドライブレコーダーは、動画と同時に音声も記録します。
しかし、車内の会話はプライベートな要素が強いもの。
一定時間後に上書きされるとはいえ、ドライブレコーダーの機能に詳しい人にとって、これは少し気になることといえるでしょう。
しかし、心配ご無用。
近ごろは、内蔵したGセンサーを活用して、アクシデントや事故の衝撃を感知した時だけ音声の記録を行うドラレコも登場しています。
この機能を持つドラレコは、通常時は音声の録音を行いません。
Gセンサーが衝撃を感知後に音声記録を行いますから、車内でプライベートな会話をしても心配はいりません。
ドラレコに搭載されたGセンサーによって、いろいろなシーンに応じた記録ができるドラレコが登場しています。
今後は、このGセンサーと他のセンサーを組み合わせて、さらにきめ細かな動作が可能な製品が登場する可能性もあります。
ドラレコなどのデジタル機器は、進歩が非常に速い分野です。定期的に製品チェックを行うと良い買い物ができそうです。
- プライバシーオート録音機能付きドライブレコーダー OWL-DR04-BKオウルテック製品
- 新機能プライバシーオート録音機能で事故時に自動で録音開始 昼夜問わず綺麗に撮影が可能 Gセンサー付きなので事故時の録画の上書きを防止