ロングライフな充電ケーブル(iPhone)を目指して。

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現在のiPhoneにはLightningタイプの充電ケーブルが付属します。

しかし先代同様このケーブルの評判はあまり良くありません。

不満の多くは、堅牢性に関するもの。

具体的にはコネクタ部でコードの皮膜が破れやすいことです。

そこで今回はLightningケーブルについて考えてみたいと思います。

Apple純正の充電ケーブルは、なぜすぐに破損するのか

画面の大型化が進みCPUもパワフルになっている最近のスマホ。

特に高機能なiPhoneは各種のセンサーや通信機能を備える関係で、そこそこのスピードでバッテリーの充電量が減る傾向にあります。

このため、1日に1回は充電をするのが多くのiPhoneユーザーの習慣となっているようです。

しかしここで問題があります。

それはiPhoneに付属するケーブルが破損しやすいということ。

純正ケーブルには柔らかい素材が使われているためか、iPhoneに対して不用意に抜き差しを行うとコネクタ部の皮膜が破れてきます。

このようにケーブルの被膜が破れる原因は、ユーザーの使い方にあります。

たとえばiPhoneからケーブルを抜く際、ちゃんとプラスチックのコネクタ部を摘んでいれば、ケーブルに負荷はかかりません。

しかしケーブルを引っ張って抜くと、コネクタとケーブルの境に負荷がかかり、その場所の被膜が破れるというわけです。

また、iPhoneを充電しながらの使用も要注意です。

本体にケーブルが繋がった状態でiPhoneを使うと、使用時にケーブルが曲がったり、引っ張られたりして負荷がかかる危険性があります。

保証期間中なら、無償で交換OK!

幸い、Appleではこのようなケーブルの破損に対しても無償の保証サービスを用意しています。

保証の期間は通常1年間。

もしアップルケアで延長していれば2年の間、ケーブルが破損しても交換が可能です。

素晴らしいのは、この交換には回数の制限がないこと。

2回目以降でも保証期間中であれば無料でケーブルの交換が可能です。

ちなみに、この純正ケーブルをAppleのショップで別途購入しようとすると、お値段はなんと2200円(税別)もします。

つまり、税込みで2376円です。

現在、家電店やインターネットのショップでは、iPhone用の丈夫そうなケーブルが売られています。

しかし無償で交換してもらえるなら、それに越したことはありません。

ケーブルが破損して充電やデータのバックアップなどに問題が出る前に、iPhoneの保証期間を確認することをおすすめします。

ケーブルの交換は、配送でも可能

iPhoneの場合、ケーブルの交換はショップへの“持ち込み”か“配送”の2種類が用意されています。

配送での交換を希望する場合は、まずインターネットでAppleのサイトにアクセスし、交換の申し込みを行います。

サポートページから「修理と物理的な損傷」を選び、その後の指示に従って必要事項を入力することで申込みができます。

ちなみに、付属ケーブルの正式な名称は「ケーブル、Lightning – USB、1M、世界共通」です。

最後にケーブルの配送先の住所や氏名を入力すると、後日、新しいケーブルが配達されます。

持ち込みの場合は、Appleのサポートページで「持ち込み修理」を選択します。

その後、住所や郵便番号を入力すると、最寄りのショップやGenius Barを検索し、地図上で確認できるようになります。

破損したケーブルとiPhoneを持参すると、確認後、ケーブルを交換してもらえます。

配送での交換では、破損ケーブルの返送を忘れずに!

ケーブルの交換を配送で行う際には、破損したケーブルを返送することが重要です。

これを怠ると、新しいケーブルが有料となってしまいますから要注意です。

ケーブルの返送は、新しいケーブルを配達して来た配送業者に手渡すか、ケーブルの到着後10日以内に指定された返送先に発送する方法の2種類があります。

ケーブルの交換で配送を選ぶ場合、クレジットカードの情報を入力する必要がありますが、それは破損したケーブルが返送されなかった場合の代金決済のためです。

認証チップ内蔵で新たな市場を作り出すAppleのビジネス

iPhoneの充電ケーブルには従来から認証チップが内蔵されています。

これによって認証されたケーブルのみでiPhoneを使えるようにしています。

ケーブルに内蔵されるチップは、Appleの承認がなければ製品に組み込むことができません。

当然ながら、承認を得るには費用が必要です。

つまり、この認証チップによってAppleは新しい収入源を得たことになります。

本稿で触れたように、iPhoneのケーブルは保証期間中の破損に対して無償交換が可能です。

しかしその保証が終了した後は、純正ケーブルにしろ認証メーカーのケーブルにしろ、Appleに利益をもたらすことになります。

スマホのケーブルでは、より高機能なUSB Type-Cが注目されています。

iPhoneのユーザーにもAppleがこれを採用することに期待を寄せる人が多いようです。

しかし、ライセンス収入という美味しいビジネスのために、Appleが現在のLightningケーブルを手放すとは考えにくい状況です。

ユーザーの利便性を考えれば断然USB Type-Cでしょうが、将来的にどうなるのか、今後も注目しておきたい分野といえそうです。

 

あちこちから“すぐに壊れる”との評価が聞かれるiPhoneの純正ケーブル。

しかし、保証期間中に無償で交換してもらえることは意外と知られていないようです。

保証の期間は通常1年。

延長のアップルケアを選んでいれば2年間はいつでも新品のケーブルと交換可能です。

交換の手続きはインターネットから簡単に行えます。

毎日充電で使うケーブルは、何かしら痛みが出ているはず。

被膜の破れでも交換となりますから、iPhoneユーザーはケーブルの状態を確認してみてはいかがでしょう。

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