何が変わった?USB Type-Cに至るまでの変遷とその魅力

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USBの次世代規格であるUSB Type-Cが発表されてから約3年が経ちました。

データ転送容量や給電機能の大幅なアップデートは使用すればするほど魅力的な規格です。

今回はUSBそのものの歴史を振り返り、徹底的に解説していきます。

USBはもっともポピュラーなインターフェイス

パソコンがここまで身近な存在になった理由の一つには、1996年に登場したUSBという規格の存在が挙げられます。

マウスやキーボードなどの周辺機器はもちろん、HDDやフラッシュメモリ、プリンタなど、ありとあらゆる機器がUSBによって接続可能となりました。

圧倒的な拡張性を手にしたパソコンは、その利便性と急速な高性能化によって多くの人々に受け入れられました。

やがてUSBはパソコン以外のハードウエアにも採用されるようになり、現在ではスマートフォンやタブレット端末、携帯音楽プレーヤーなど、幅広く活躍しています。

いわばUSBという規格は「もっともポピュラーなインターフェイス」であると言えます。

USB Type-Cに至るまでの進化の変遷

USBが生まれた頃の規格は「USB1.0」という名称でした。

実は当初の仕様はUSBに給電機能は無く、データ通信を行うためだけのものだったのです。

そのため、現在のように携帯電話の充電も行うことができませんでした。

2000年に登場した「USB2.0」から給電機能が実装され、データ通信の容量も一気に伸びました。

USB2.0が登場したときの衝撃は大きく、これがきっかけでUSBの普及が一気に進みました。

今回ご紹介するUSB Type-Cについても、実は2.0登場に匹敵するほどのインパクトを持っています。

その根拠について一つずつ解説していきましょう。

USB Type-Cのメリット①従来のUSBとの互換性

新しい規格や製品が登場したとき、重要となる要素が互換性です。

USB Type-Cは従来のUSBとの互換性を持っています。

形状こそ違いますが、変換アダプタなどを使用することによって問題なく使用できます。

それまで使用していたケーブルからの買い替えが必要なく、変換アダプタ一つで対応できるという点は大きなメリットですし、何よりも今まで使い慣れた機器をそのまま使用できるのは嬉しいポイントです。

USB Type-Cのメリット②スッキリする配線

USB Type-Cの目玉機能が、給電機能と映像出力機能が一緒になったという点です。

例えばスマートフォンの写真を大きなディスプレイに映し出す場合、映像出力用のケーブルを接続しますが、当然のことながらそれだけで給電を行うことはできません。

USB Type-Cは、充電ケーブルと映像出力用のケーブルが一体となったような使い方ができるようになります。

これによってデバイスごとに充電ケーブルを用意する必要はなくなり、ディスプレイからも充電が可能となります。

USB Type-Cのメリット③コンパクトになった端子

これまでのUSB端子はパソコンやスマートフォン、プリンタなど、それぞれのデバイスによってさまざまな形状がありました。

形状が異なることでデバイスによっては変換ケーブルや変換アダプタが必要であったり、そもそもケーブルを買い換えなければならないというケースも多くありました。

USB Type-Cは端子の形状が統一され、よりコンパクトになったことで汎用性も大幅に改善されています。

また、端子そのものの形状も上下方向で挿す向きを合わせる必要もないことから、ケーブル挿入時にわざわざ端子の向きを確認する必要も無くなります。

 

USB Type-Cは登場から間もない新しい規格のため、まだまだ対応製品そのものが少ないという現状があります。

しかし確実に次世代のUSB規格となるもので、本格的な普及は時間の問題といえます。

従来のUSBと形状こそ違うものの、その進化は正統派ともいえるもので多いに期待の集まるところです。

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