microUSBケーブルとUSBtype-Cケーブル徹底比較

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従来、スマホの給電端子の規格にはmicroUSBが採用されることが多くありましたが、最近はUSB type-Cも普及の兆しがあります。

今後はUSBType-Cが主流となっていくのでしょうか。

ここでは、microUSBとUSBtype-Cの比較と両者の将来性についてお伝えしたいと思います。

USBケーブルの種類や用途

microUSBケーブルとUSB type-Cケーブルの説明の前に、USBについて簡単にまとめてみましょう。

USBはコンピュータとマウスやキーボード等の周辺機器を接続するための規格です。

当初はインテルやマイクロソフト、IBMといった企業が仕様の策定に当たっていましたが、途中からはNPOであるUSB-IFという団体が仕様の策定・管理を行っています。

1996年1月ににUSB1.0が発表されて以降1.1、2.0、3.0、3.1と策定が進められてきました。

USBは当初、比較的小さいデータを扱う想定でしたが、USBの普及が進んだことで大容量のデータをより早く転送できるようになりました。

USBのコネクタの形状としてはStandard-A、Standard-B、Micro-B、Type-Cが挙げられます。

実際の表記はA、B、MicroUSB、Cとされる場合もあります。

たまにUSBの世代と形状を混同している方がいらっしゃいますが、両者は別物なので注意していただきたいと思います。

microUSBケーブルとは

microUSBケーブルはAndroid端末でよく見受けられる形状です。

当初はmini-USBがデジタルカメラやモバイル端末等で用いられていました。

しかし5000回程度の抜き差しで壊れてしまうため、もっと丈夫で小さな規格が求められるようになった結果microUSBが登場したのです。

5000回というと多いように思えますが、仕事でデジカメを使うような方たちからは少ないという声が上がっていたようです。

一方で、microUSBは1万回の抜き差しに耐えることが可能で小さく、コストも安いということで普及していきました。

USB type-Cケーブルとは

次にUSBtype-Cケーブルについて。

USBtype-Cケーブルの特徴としては、

・microUSBと同程度の小さなデザイン(約8.4mm×約2.6mm)
・リバーシブル仕様で向きを気にせず差し込める
・ホスト側もデバイス側もType-Cコネクタを使用できる

といったことが挙げられます。

USBtype-Cは、2015年3月にApples社が発表した新型MacBookに搭載されたことで話題となりました。

その他、Googleの独自ブランド「Pixel」や「PixelXL」でも採用されるなど徐々に広がりを見せています。

microUSBとUSB type-Cの比較

両者の比較としては、microUSBケーブルがデジカメやモバイル端末に向けて作られているのに対し、USB type-Cケーブルは様々な用途に対応することを想定して設計されています。

また、microUSBは既にモバイル市場に浸透していますが、USB type-Cはこれからが勝負と言えるでしょう。

microUSBとUSB type-Cの今後

USBtype-Cケーブル、microUSBはどうなっていくのでしょうか。

まずmicroUSBについては、既に市場に浸透していることや欧州会議で「メーカーにmicroUSBの採用を要求する」ということが話し合われているので生き残る可能性が高いと言えるでしょう。

USBtype-Cについては注目度は高いのですが、microUSBと比較するとまだまだ新しい規格です。

現在のPCやモバイル端末への採用の流れが続けば、USBtype-Cが主流となる日も近いかもしれません。

 

この記事では、microUSBケーブルとUSBtype-Cケーブルの説明と比較、将来性についてお伝えしてきました。

USBtype-Cケーブルはまだ駆け出しの段階ですが、今後の動向に注目したいところです。

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