USB Type-CとThunderbolt 3の違いとは?

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USB Type-CとThunderbolt 3の違いとは?

今後本格的な普及が見込まれているUSB Type-C。

コネクタの形状は全く一緒ですが、Thunderbolt 3という規格も存在します。

基本的にこの2つには互換性はあるものの、基本的な性能や仕様に大きな違いがあります。

今回は、混同しがちなこの2つの規格について詳しく解説していきます。

USB Type-Cとは何か?

まずはUSB Type-Cという規格についての基本的なスペックからです。

これまで広く普及してきたUSBの形状は「Aコネクタ」と呼ばれるPCなどに採用されているものを始め、microUSBやminiUSBなど、実にさまざまな形状のものがありました。

またそれだけではなく、USB2.0や3.0などのバージョンによっても転送速度が大きくグレードアップしたりと、時代とともに進化してきました。

今後広く普及するであろうUSB Type-Cという規格は、複数の形状に分散していたUSBを、Type-Cという形状に統一したことが大きな特徴です。

また、データ転送速度も10Gbps、最大100Wまでの給電にも対応するという点に大きな注目が集まっています。

Thunderbolt 3とは何か?

Thunderboltといえば、特にMacユーザーにとってはおなじみのインターフェイスではないでしょうか。

従来の規格であるThunderbolt 2はUSBとは形状も異なっていたことから、非常に限られた周辺機器にしか対応しておらず、その用途も一般的には限られたものでした。

今回から新しくなったThunerbolt 3という規格は、コネクタの形状はUSB Type-Cと同一で互換性があります。

また、USBと同様に最大100Wまでの給電にも対応しています。

Thunderbolt 3とUSB Type-Cとの違い

多くの共通点があるThunderbolt 3とUSB Type-C。

しかし決定的な違いが1つあります。

それは、データ転送速度の違いです。

Thunerbolt 3は最大40Gbpsに対し、USB Type-Cは最大10Gbpsとなっています。

その他の仕様はほぼ同一であり、この2つの仕様は互換性を持っています。

今まで使用していた周辺機器はどうなる?

現在使用している周辺機器がUSBに対応したものである場合、AコネクタからType-Cへの変換ケーブルや変換コネクタを利用することでそのまま利用することができます。

MacユーザーでThunderbolt 2対応の周辺機器を利用している場合は、Thunderbolt 2からThunderbolt 3への変換コネクタで対応することになります。

USB Type-CとThunderbolt 3の注意点

この2つの規格はコネクタの形状も同じで互換性があると説明しましたが、あくまでもそれは接続ケーブルについての互換性です。

注意しなければならないのは、「デバイス側がどちらに対応しているか」という点です。

例えば新型MacBook ProはUSB Type-C、Thunderbolt 3の両方に対応しています。

そのため、Thunderbolt 3に対応した周辺機器を接続すればThunderbolt 3の恩恵を受けることができます。

しかし、周辺機器側がThunderbolt 3に対応していなければUSB Type-Cでの接続として認識されてしまいます。

このように、USB Type-C、Thunderbolt 3のどちらで接続となるかはハードウエアの仕様も確認しなければなりません。

 

USB Type-CとThunderbolt 3は共通のケーブルが利用できるというメリットがある一方、複雑な仕様で誤解しやすいものです。

USBの次世代規格であるType-Cはこれから広く普及してくるはずです。

対してThunderbolt 3への対応はコストが増大するという懸念もありますが、USB Type-Cを上回る性能を有しているため、今後の普及に期待が高まります。

 

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