最近街で見かけることが多くなってきたBluetooth接続を利用するワイヤレスイヤホンは、ケーブルが何かにひっかかることがなく快適なものです。
もちろん、3.5mmのヘッドホンプラグが廃止されたiPhone7やiPhone7 Plusでも使うことができます。
バッテリーが切れたら、ワイヤレスイヤホンは使えない
現在、販売されてBluetoothを利用するワイヤレスイヤホンにはさまざまなタイプがあります。
音質の良さに重点をおいたモデルから耐水性、耐塵性が高いスポーツ用、そしてデザイン性が高いものなどがラインナップされています。
イヤホンを選ぶポイントは、他の製品と同じく価格とデザイン、可能であれば視聴して好みの音質かどうかという点になります。
ワイヤレスイヤホンの場合はこれらのポイントに追加して、「連続再生時間」と「コーデック」についてもチェックしておく必要があります。
特に連続再生時間は重要なものであまりにも身近すぎるモデルだと、移動中にイヤホンが使えない……という悲しい事態になってしまう可能性があります。
1日使ってもバッテリーが切れないイヤホン
ワイヤレスイヤホンには電力が必要です。
ノイズキャンセリングなどの機能がなくても、Bluetoothでスマホなどに繋ぐだけでも電力を使います。
Bluetoothは世代を経るたびに省電力化が進み、それに伴いワイヤレスイヤホンの連続再生時間も長くなっています。
とはいえ耳に装着するワイヤレスイヤホンは大型化が難しく、搭載できるバッテリーも小さいなもの。
現状長くても8時間ほどがスペックにおける最大時間です。
通勤や通学に1時間、つまり1日に2時間使うのであれば4日でバッテリーが0になってしまいます。
現実的には途中で通話があったり接続をし直せすので、さらに短くなります。
安心して使えるのは3日ほどになるでしょう。
連続再生時間が5時間のモデルであれば、安心して使うにはスマホと同じく1日に1度充電しなければなりません。
電源のオンオフを確実に切り替えられるか?
帰宅したら充電する。
この習慣が身に付いていないと2、3日に一度、バッテリーがなくなって使えなくなってしまいます。
外出時にバッテリーが0になったら、モバイルバッテリーで充電するという方法もありますがそれもまた面倒。
充電中は使用できない点も問題です。
電源をオンにする時にも電力は消費されるため、オフオフを切り替えしすぎるのも問題ですが、会社や学校などに到着して帰るまで使わないのであれば確実に電源を切るようにしましょう。
また電源がオンになってつながったままだと、スマホにかかってきた電話の音声がイヤホンから流れてしまいます。
スマホに耳を当てたのに相手の声が聞こえない。
こちらの声も届かないとなると慌ててしまうものです。
ボタンやLEDではなく電源のオンオフの状態を、音声でのみ把握できるモデルは、特にこの危険性が高いので注意しましょう。
ヘッドホンとの違い
イヤホンと同様ヘッドホンにもバッテリーの問題はありますが、サイズが大きい分、独立した電源ボタンがあるモデルも少なくありません。
またぱっと見ただけで電源のオン/オフがわかりやすいものが多く、切り忘れの心配もありません。
バッテリーを交換できるタイプもあります。
さらに付属するケーブルを使えば、バッテリーがなくなってもそのケーブルでスマホと接続して、従来のヘッドホンと同じように使えるタイプもあります。
国際線の機内のように長時間使う場合はヘッドホンのほうが便利な場合が多いようです。
ワイヤレスイヤホン使い続けるには、モバイルバッテリーを携帯しいつでも充電できるようにしたほうが快適でしょう。
動画が見れないワイヤレスイヤホンもある
もう一点、注意すべきポイントが対応コーデックです。
「コーデック」とは機器の間でやりとりする際、音楽データなどをそのまま扱うにはデータのサイズが大きいため、それを抑える圧縮方式のこと。
ほとんどのBluetoothイヤホンはSBCというコーデックに対応しています。
しかしSBCは音の遅れが発生してしまうという問題点があります。
音楽を聴く分にはずっとズレが生じているため、ユーザーは気になりませんが、動画や映画を視聴する際には音と画、例えば登場人物の口の動きと声がズレてしまいます。
しかし、AACもしくはapt-Xというコーデックであれば、データ転送の遅延が発生しづらく違和感なく動画などを楽しむことができます。
安価なワイヤレスイヤホンの中にはAAC、apt-Xに対応していないものもあります。
もし動画や映画を見ることがあるのならば、必ずAAC、apt-Xに対応モデルを選ぶようにしましょう。
音は耳で感じるもの。
スマホやパソコンなどと違い、イヤホンはスペックの良さだけで選ぶものではありません。
聴き比べてみると同じ曲でも、イヤホンが違えば印象もまた違うものになります。
連続再生時間やコーデックなどをチェックしつつ、できれば専門店で試聴して好きな音を出すものを探してみましょう。
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